乾燥やニキビ、シミや黒ずみなど、肌の悩みを解消したと思っている人は多くいらっしゃいます。
今回は乾燥やニキビなどの症状別に原因や日々のスキンケア方法をまとめてみました。
乾燥
皮膚のうるおいを決める水分量は、皮脂・NMF(天然保湿因子)・細胞間脂質の3つの保湿因子によって保たれています。
しかし、ターンオーバーの乱れや加齢などの原因で3つの保湿因子が減ってしまうと、角質の水分も減ってしまい、皮膚が乾燥した状態になってしまいます。
強くこすり過ぎの洗顔などで、肌の油分(皮脂や細胞間脂質)を失ってしまうとNMF(天然保湿因子)が洗い流されたり、水分が蒸散しやすくなり肌が乾燥します。
肌を乾燥させないためには、皮脂膜の成分に近いスクワランやNMF(天然保湿因子)に成分に近いアミノ酸、細胞間脂質の成分に近いセラミドなどを保湿成分や油分がバランス良く配合された化粧品で補給することが大切です。
乾燥時のお手入れ方法のポイントは4つ
乾燥してしまった肌が、うるおいを取り戻すにはどうすればいいのかポイントをまとめてみました。
うるおいポイント
- 1、洗浄力の弱いクレンジングや洗顔料を使う
- 2、保湿成分が多く配合された化粧品を使う
- 3、乳液・クリーム・オイルなどでうるおいを逃さないようにする
- 4、パックなどの集中ケアアイテムを使う
保湿成分別の保湿力
肌を乾燥から守るためには保湿成分を配合した美容液でケアするのがオススメです。
水分をつかむ
アミノ酸、NMF(天然保湿因子)、グリセリンは水分を吸収する性質があります。しかし、湿度が低いと保湿力がダウンすることも。
水分を抱え込む
ヒアルロン酸、コラーゲンは角層内での保湿として作用します。湿度が下がっても水分は抱え込んだまま逃がしません。
水分をはさみこむ
セラミド、レシチン、スフィンゴ脂質は、しっかりと水分をキープする性質を持っています。
水分を逃さないようにふたをする
スクワラン、ホホバ油、ワセリンは肌に吸収した水分が蒸発しないようにする作用があります。
ニキビ(尋常性ざ瘡)
ニキビができる原因は、皮脂の過剰分泌。皮脂が過剰に分泌されることで毛穴に皮脂が詰まったり、毛穴の出口の角層が厚くなり毛穴をふさいでしまうと、アクネ菌が増えニキビになってしまいます。
ニキビの予防法とは?
ニキビが出来てから治すのは、長引いたり跡が残ってしまう可能性があり大変です。そうなってしまう前に、ニキビを予防することが大切です。
毎日のケアを欠かさず、正常な肌をキープしていきましょう!
1、洗顔
過剰な摩擦や刺激は避け、余分な皮脂はしっかりと洗い流しましょう。洗い過ぎてしまうと、肌に必要な水分や油分までも洗い流してしまいます。
2、ニキビ予防化粧品を使う
皮脂を抑える効果がある成分や、ニキビの炎症を抑える効果がある成分、アクネ菌の殺菌や角層柔軟作用がある成分を配合した化粧品がオススメです。
3、ノンコメドジェニック化粧品を使う
アクネ菌は油分をエサに繁殖します。油分の少ない化粧品やアクネ菌のエサになりにくい「ノンコメドジェニック」と表示されている化粧品を使ったほうがニキビ予防になります。
4、ターンオーバーを正常にする
肌をトラブルから守る、バリアのある正常な角層をキープするために保湿をすることが大切です。
5、しっかりと睡眠をとる
睡眠不足になると免疫力が低下し、ニキビもできやすくなってしまいます。夜更かしは避け、規則正しい生活でホルモンバランスを整えることも大切です。
6、足りない栄養を補給する
ビタミンB2が脂質の代謝を、ビタミンB6が脂肪分解をコントロールしています。これらが不足するとニキビができやすくなってしまいます。
足りない栄養成分はサプリメントなどで補いましょう。
ニキビ予防に有効な医薬部外品の成分は?
ニキビ予防に有効な医薬部外品に含まれている成分を調べてみました。
エストラジオール
皮脂腺の皮脂合成を抑制する。効果としては皮脂抑制が期待できる。
サリチル酸
アクネ菌殺菌作用や角層軟化作用があり、医薬品などでもイボやウオノメを除去する目的で使用されている。
レゾルシン
アクネ菌殺菌作用や角層軟化、角層除去効果が期待できる。
イオウ
天然鉱物であるが、現在は石油由来。
皮脂吸収作用や殺菌作用、角層軟化作用があり、傷んだ古い角層を取り除く効果が期待できる。
ベンザルコニウム
強い殺菌力があり、洗い流すものに配合されている。
イソプロピルメチルフェノール
アクネ菌や背中のニキビの原因となるマラセチア菌の殺菌作用がある。
アラントイン
尿素から合成、またはコンフリーなどの植物由来。
消炎効果や細胞活性化の働きがあり、ニキビの炎症や赤みを抑える効果が期待できる。
グリチルリチン酸2K
マメ科植物甘草由来。
強力な消炎効果があるため、ニキビの炎症や赤みを抑える効果が期待できる。
ニキビ跡のお手入れの方法は?
ニキビができてしまうと後に残ってしまう場合があります。
ニキビ跡のタイプ別にお手入れ方法をまとめてみました。
赤みが残った場合
ビタミンC誘導体や抗炎症効果のある成分を配合した化粧品が効果的です。
シミが残った場合
炎症後色素沈着によるシミ。日焼けすると消えにくくなるので紫外線対策を。美白化粧品が効果的です。
クレーターになってしまった場合
化粧品では限界があります。医療機関で診察してもらいましょう。
肌の悩みの原因と日々のスキンケア方法とは?まとめ
乾燥やニキビの症状は人によって変わってきますが、日々のスキンケアで改善できる場合もあるので大切な肌のお手入れをお忘れなく!